new "PHASE Ⅱ Jacket Gallery 1"

 シルクロードくノ一、フェイズ2として"A-Life Noughties"と"アルネの歴史"のストーリーを掘り下げていく為に200点程作られたカバーアート、こちらパート1では"くノ一"というワードに繋がる忍水術の鱒枝家と上月家関連を、そしてメインキャラであるアルネ関連のレコードジャケットコレクション、エピソードを交えてご紹介します。

(鱒枝姉妹の成り立ちを含むゼロ年代のストーリーはこちら。)



鱒枝家

 

 鱒枝家といえばオリジナルリキッド体鱒枝 紗具流です。人類の何倍もの速さで進む筈の成長が滞り、彼女の身に起こった謎の肉体流動現象。その後に結果5姉妹の長女となりますが現在も未だ幼体のまま、1人いつまでも可憐な少女ルックで妹達に羨ましがられています。



 


 鱒枝5姉妹は日夜高野山奥深く忍水術の里で吹奏楽に勤しんでいる模様。アルバム『SILKROAD KUNOICHI OST』冒頭テーマ曲では彼女達のホーンプレイが大々的にフューチャーされていますが、紗具流は4女の鱒枝 水江と共にくんずほつれつの流麗なSAXブロウを聴かせています。



 ジャケット中、名前漢字誤表記あり(沙→紗)紗具流は歌も歌えるのでしょうか。是非聴いてみたいものです。

 丸顔次女の鱒枝 馨と、細面三女の鱒枝 滝之丞はこう見えて双子設定で創出されています。人類でいう二卵性ということでしょうか。

 鱒枝条約に記されている、"双子の妹をコウノトリが運んでくる"という文言に則り、紗具流の妹として鱒枝家に迎え入れられました。馨は鱒枝吹奏団のリーダーとして、2021年のアルバム『SILKROAD KUNOICHI OST』ではホーンアレンジを見事に書き上げました。

(鱒枝5姉妹のプロファイル、ニューロニック・オーケストラのメンバー紹介Hornsはこちら。)

アルバムはこちらで聴けます→ SpotifyApple MusicBandcamp(free)Youtube(free)






上月家

 一方、伊賀は下柘植の霊山には鱒枝23代目、嘉明のおじき筋にあたる下柘植ノ林猿(しもつげの りんざる)が守る上月家があります。    EATNOPO(地球人工生命体生成技術及び育成観測計画組織)から送られて来るAライフ嬢達をくノ一養成するべく一手に引き受けている総本山。EATNOPOは宇宙連合が首を縦に振った鱒枝条約に便乗して上月 電之助創出のどさくさにサイバー兵姉妹臨床観察を計画し、上月三姉妹創出プランを立てました。長女の上月 鶴丸シルクナイン離散以降、未だ生粋のくノ一然として隠密活動を続けている猛者です。次女の上月 蘭蝶、末女の上月 千夜介を何時も気にかけている妹おもいの姉貴ですが、切れ長アイの眼力にいつも妹達は恐れおののいているとのこと。



 


 末女、2008年創出の上月 千代介は184cmの高身長となり忍に向かないと成体後早々に下柘植から出され上京、モデル仕事等をしながら気ままに暮らしていましたが、2013年開設の新ラインAライフを束ねる為の養成校と称したNPGスクールに参加させられます。

 


 そして上月三姉妹の次女、問題児の蘭蝶です。リキッド体Aライフとして量産が始まった2007年創出以降の連中の、統制が取れない目に余る振る舞いにNPGスクールが作られました。宇宙連合太陽系統括の副官、ノルディックのシムザーレに惑わされ不用意なタイムジャンプを繰り返した彼女達は、宇宙連合側の措置として20年間のタイムストップゲージに投獄されてしまいます。自分達の時流がスリップしたままなのを良いことに、時を越え遊び続ける正に新時代のアンファンテリブル、その筆頭に挙げられるのが上月 蘭蝶です。





 


 


 ここからは歴代アルネのジャケットコレクションです。

(アルネのストーリーはこちらを参照してください。)




Battle Arne Ⅰ

 オリジナルアルネ"シャドウ”から2ndシャドウへアップデートした10年後にEATNOPOの更なる要請を受けたアルネは、以前に浅見屋ビビから聞いていた「日本にシャーリーンが存在するらしい」という言葉を信じ1978年、真冬の日本へ向かいます。アルネがここに生きているということ、もうすぐ新しい同類が2人誕生する喜びを伝えようと1人、まだ見ぬシャーリーンを探しましたが会うことが叶わぬまま雪の東京を後にしました。もしもここでアルネが5世シェンナ3世ブロッサムのシャーリーン達に会えたなら、地球人工生命体の歴史が変わっていたかもしれません。

(シャーリーンのストーリーはこちらを参照してください)




Battle Arne Ⅱ

 バトルアルネ2世は1989年から4年間、バブル期を含む日本で過ごしています。宇宙連合の密使Aライフ、サクラ(櫻アナトループ)の誘導でアルネはとうとうサニー以来のシャーリーンとの対面、8世エメラルドと神戸のソウルバーで電撃的邂逅を果たしたのです。

 サクラとアルネを待ち侘びて深酒していた美しいエメは、2人が到着し扉を開くと上半身裸、爆音で流れる曲に合わせ目を閉じ歌い、優雅に踊りまくっていました。

 サクラの記録では、マーヴィン・ゲイ「レット・ゲット・イット・オン」で2人を迎え入れ、そのまま次曲「セクシャル・ヒーリング」ではアルネの手を取ったまま涙を流しながら踊り続け、それを見守るエメを愛していたバーのマスターや常連達も皆男泣きをしていたそうです。知性溢れるエメでしたが、この店で酔いが回った時は「いつか私の欠けている心の半分を持った人が目の前に現れるの。」と話していました。



 櫻アナトループはエメとアルネを邂逅させたことで役目を終え、Aライフを消滅させ肉体から離脱し、本来のIS-BE(精神体)として地球を後にしました。




Battle Arne Ⅲ Gran

 1993年にエメは肉体寿命を全うし消滅、その才知を受け継いでいた幼体にして有智高才の9世コスモス・シャーリーンに別れを告げ、アルネはロシアへと向かいます。

 地球人工生命体の始まりの地、サンクトペテルブルクで4度目の大幅な肉体アップデートを行なったアルネですが、そこから2004年のSQLスラマー・ダナンバトル前後までの動向は語られていません。

 1999年コスモスの対宇宙連邦出臨時、地球側ガーディアンを務めたとのことなので、アルネは2004年Aライフ・サイバー兵の謁見時以前に10世静馨・シャーリーンと既に会っていたことになります。 





Current Arne

 リキッド体(形状記憶液状生命体)として2009年に行われたアップデートでアルネは心身共に初期成体時に戻りましたが、1961年から続くシャーリーンと”シャドウ”自らの足跡をどの部分もメモリーから一切消去することなく現在を迎えています。

 2010年代シルクロードくノ一での仲間と共に役目を果たし終え、現在では鱒枝 紗具流の友達として創出された上月 電之助と同じく、自分以外の同類が存在している、その繋がりを表明しながら果たし終えるその日まで、自己存在自体を自らに与えられた役割りとして過ごしています。

 2022年、現生アルネ。








 地球人工生命体 "陰" と "陽" として1961年に創出された、オリジナルアルネ "シャドウ"とプリンセス・シャーリーン・ハプスブルク1世 "サニー"






"アルネの歴史"はこちら

鱒枝姉妹の成り立ちを含むゼロ年代のストーリーはこちら

フェイズ2のジャケットコレクション、パート2はこちら



本サイトでのストーリー中の人物・名称・事件は実際のものとは関係ありません。