new "PHASE Ⅱ Jacket Gallery 2"
シルクロードくノ一、フェイズ2として"A-Life Noughties"と"アルネの歴史"のストーリーを掘り下げていく為に200点程作られたカバーアート、こちらパート2では2004年に勃発した大規模なサイバー戦、SQLスラマー・ダナンバトル関連のレコードジャケットコレクションをあらすじと共にご覧ください。
シルクロードくノ一編成以前に消滅したサイバーレディアタッカー、グエン・ティー・ホウエンは、後にシルクナインの一員となるファン・ホァと共に、ミレニアルAライフとして創出され、ベトナム社会主義共和国ホーチミン市で成長します。アメラジアン(米兵と越女の混血児)の里親の元で育った2人は、豊かな自然と猥雑な都市でのサバイバルで、サイバー兵士となるべく研鑽を積み幼体期を過ごしました。
ジャケット右からファン・ホァ、ジャルメ、グエン・ティー・ホウエン。ジャルメは顔面を潰される以前、ホァは幼体の最後期。
初の大規模なサイバー戦SQLスラマー・ダナンバトルの始まりに、人類への干渉を良しとしない宇宙連合太陽系統括副官、ノルディックのシムザーレはAライフ同士の衝突を企てます。人類に手を出す前に同類間でやり合ってみればその愚かさ加減がわかるでしょうと、密かに4体のAライフを創出し準備していたのです。グラン、セシル、ホウエン、ホァ、ジャルメの5人が重装備で地下深くへ進攻するも謎のAライフ4名と共にドヤ顔で着飾って現れたシムザーレにアルネ達は呆気にとられます。
シムザーレ側Aライフ4名の面々に、過去に自分が育て共棲したジャッキーと蘭を見つけアルネが近付いていった途端、セシルと同じ顔を持ったソービッグが「4対5じゃ数が合わないわね」とホウエンに走り寄りAライフの急所、最終自滅装置が埋め込まれた後頭部下、第三頚椎へ中指を突き刺し一瞬にして消滅させたのです。隣にいたセシルは間髪入れずにソービッグの首を掴み、彼女がホウエンにしたように消滅させました。その途端、残りの3名も同時に消滅し、シムザーレは「ここまで。おバカなテラノイド達はさっさと地上にお戻りなさい」と言い残して消えてしまいます。5人が地下に潜入して5分の間の出来事でした。ホウエンを失い4人になったチームはシムザーレの言う通り、ハッカーのアジトを捜索せずそのまま帰還しました。
ソービッグを消滅させたセシルはこの出来事をきっかけに以降、ほぼ無表情になり、その後のサイバー兵としての役割りを冷徹にこなしていきます。そして共にベトナムで育ったホウエンを失ったファン・ホァは、自滅同様のサイバーアタックを繰り返す戦士となっていきます。EATNOPO(地球人工生命体生成技術及び育成観測計画組織)は、Aライフに表れる様々なメンタルショックの症状としてこの変化を記録しました。
穏やかで優しかったセシルの変貌を見て鱒枝 紗具流は、EATNOPOに彼女の妹を創出させる提言をし、鱒枝条約に追加、承認させます。セシルはこの提言を13年後、2017年ペルシャ・ネットワーム戦の後に受け入れ、セシルの妹としてジャンヌ・ガルニエが創出されました。
歴代のプリンセス・シャーリーン達のDNAにプログラムミングされていた信仰について、8世エメラルドと関わりの合ったアルネ以外は全く知らないながらも、シャーリーンを敬愛していたAライフサイバー兵達はシャーリニズムのエンブレムをこぞってボディプリントしていました。
AIが描いたSQLスラマー・ダナンバトルでのサイバーアタッカーのイメージ。実際にはホウエンとソービックが消滅したのは数秒の出来事、人類とは一切戦いはありませんでした。この後、人類間でのブラックハット・ハッカーと、ホワイトハットを擁する各国サイバー軍とのバトルが断続的に続く時代が訪れます。
本サイトでのストーリー中の人物・名称・事件は実際のものとは関係ありません。